三宅なほみ・東京大学CoREF・河合塾編による協調学習の授業づくりに関する書籍が刊行されました。
協調学習とは
対話を通して理解を深めるアクティブラーニング型授業
◆執筆者一覧
飯窪 真也 東京大学大学発教育支援コンソーシアム推進機構 はじめに,第1章,第2章,第3章
三宅 なほみ 東京大学 大学総合教育研究センター 第1章
畑 文子 埼玉県立大宮高等学校 第2章第2節
齊藤 萌木 東京大学大学総合教育研究センター 第2章第3節
下川 隆 埼玉県立浦和第一女子高等学校 第2章第3節
白石 紳一 埼玉県立大宮光陵高等学校 第2章第4節
下山 尚久 埼玉県立皆野高等学校 第2章第5節
杉山 二季 東京大学大学発教育支援コンソーシアム推進機構 第2章第6節
山崎 勝 埼玉県立和光国際高等学校 第2章第6節
成田 秀夫 学校法人河合塾 教育研究開発本部 第4章
片山 まゆみ 学校法人河合塾 教育研究開発本部 第4章
石鍋 京子 学校法人河合塾 教育研究開発本部 第4章
堀上 晶子 学校法人河合塾 第4章
高井 靖雄 学校法人河合塾 教育研究開発本部 第4章
白水 始 国立教育政策研究所初等中等教育研究部 おわりに
◆目次
はじめに
第1章 「協調学習」の考え方
1.背景となる考え方(講演記録)
(1)21世紀の社会が求める学力を身につけるために
(2)人の学びの仕組みから見える知識伝達型授業の限界
(3)他者と考えながら学ぶ,協調学習の原理
(4)教室で協調学習を引き起こす仕掛けとしての「知識
構成型ジグソー法」
2.協調的な学習の仕組み
(1)はじめに
(2)協調的な学習のゴール
(3)話し合いで学びが進む仕組み
(4)協調的な学習に含まれる下位のプロセス
(5)ジグソーの型を使った協調学習
(6)授業者の学びのコミュニティ
3.協調学習―「わかった!」とその先にあるもの―
(1)「自分なりの納得」と「わかった!」
(2)「わかった!」に到達する過程
(3)「わかった!」の先
(4)知識構成型ジグソー法が求めるもの
4.私たちがやってきたことをどう評価し,次につなげて行くか
(1)評価を構成する3つの要素
(2)新しいゴールに向けて授業をどう評価したらよいか
(3)今後の発展のためのNetwork of networks
第2章 実践例
◎実践例の見方,評価の考え方
(1)本章の構成
(2)授業デザインと評価の考え方
(3)事例についての補足
◆国語 『伊勢物語』での実践例
「平安貴族たちが求めた『雅』とは?」
(1)実践の概要
(2)学習成果―授業前後の理解の変化から―
(3)ジグソー活動における建設的相互作用
◆授業案
◆教 材
◆授業者振り返りシート
◆授業者に聞く
◆地理歴史 世界史「宗教改革」での実践例
「カール5世はなぜルター派を容認したか」
(1)実践の概要
(2)学習成果―授業前後の理解の変化から―
(3)ジグソー活動における建設的相互作用
◆授業案
◆教 材
◆授業者振り返りシート
◆授業者に聞く
◆数学 「確率」での実践例
「空間図形上を移動する点についての確率」
(1)実践の概要
(2)学習成果―授業前後の理解の変化から―
(3)ジグソー活動における建設的相互作用
◆授業案
◆教 材
◆授業者振り返りシート
◆授業者に聞く
◆理科 化学「酸・塩基」での実践例
「紫キャベツでヤキソバを作る」
(1)実践の概要
(2)学習成果―授業前後の理解の変化から―
(3)ジグソー活動における建設的相互作用
◆授業案
◆教 材
◆授業者振り返りシート
◆授業者に聞く
◆英語 コミュニケーション英語での実践例
「Sleeping Hours」
(1)実践の概要
(2)学習成果―授業前後の理解の変化から―
(3)ジグソー活動における建設的相互作用
◆授業案
◆教 材
◆授業者振り返りシート
◆授業者に聞く
第3章 実践に向けて
1.単元計画における知識構成型ジグソー法の活用例
(1)知識構成型ジグソー法の型の持つ意味
(2)これから学ぶ見通しをつくる―単元の導入での活用―
(3)わかったつもりを見直し,自分のものにする
―学習が進んだタイミングでの活用―
(4)実技を中心とした教科での活用
―単元全体の学習効果を視野に入れて―
(5)ねらいと課題の設定によって活用の仕方は様々
2.授業づくりのポイント―Q & A―
Q1知識構成型ジグソー法の授業づくり,どこから手をつけ
るのがよいでしょうか?
Q2知識構成型ジグソー法に適した内容,適さない内容とい
うのは,あるのでしょうか?
Q3エキスパートの学習内容・活動はどのようなものにすべ
きでしょうか?
Q4授業中における教師の役割はどのように考えたらよいの
でしょうか?
Q5知識構成型ジグソー法の授業を行う際にグルーピングの
ポイントはありますか?
Q6知識構成型ジグソー法の授業を行うのに必要なコミュニ
ケーションのスキルはどうやって身につけさせたらよい
でしょうか?
Q7知識構成型ジグソー法の授業を試してみたのですが,これ
でよかったのかどうかわかりません。評価はどのように
行えばよいのでしょうか?
Q8学力のことを考えると,知識構成型ジグソー法の授業では
不安です。
第4章 河合塾での展開―河合塾ジェネリックスキル講座―
1.ジェネリックスキル講座とは
2.事例紹介
(1)授業の目標
(2)授業の内容と流れ
(3)生徒の学び
―活動状況,レポート,振り返りシートから―
3.まとめ
おわりに―解題も兼ねて―
1.本書の総括 /2. 三宅なほみ氏 研究史 /
3.学びを見直す
実践から学びたい方,理論をさらに深く学びたい方に