新しい学びプロジェクト

「新しい学びプロジェクト」では、平成22年度から
〇学習科学(=「人はいかに学ぶか」の研究)をベースに
〇一人ひとりの子どもが「自分で考え、対話を通じて理解を深める」学び(=協調学習)の実現のために
〇研究者(CoREF)と全国の参加団体(教育委員会、学校ネットワーク等)が連携し
〇校種・教科を超えて「知識構成型ジグソー法」という授業手法を活用した授業研究を通じて
〇全国の多様な先生方が子どもの学ぶ力を引き出す授業デザインについて共に考え学ぶコミュニティづくりを推進しています
※参加をご希望の方は、ページ下部の「加入について」をご覧ください

1.プロジェクトのねらい

  • 子ども達に主体的・対話的で深い学びを実現
    • 一人一人が自分で考えて、対話を通じて理解を広げる学びを通じて
    • 教科の中身について自分なりの納得/疑問を持ちながら次に進むこと
    • 小中高通じてそうした学び方そのものが身に付くこと
  • そのために先生方の指導観の変容/指導力の向上
  • そのために先生方もまた主体的・対話的に深く学び合える場を作ること

2.ねらいの実現のために

(1)「人はいかに学ぶか」の原理に基づき、協調学習を引き起こしやすくするための授業の進め方 (=「知識構成型ジグソー法」)を活用
(2)子ども目線で授業を考え、子どもの学びの事実に基づいて授業のデザインや支援を見直す授業研究を実施
(3)(1)(2)を全国の多様な先生方と研究者のネットワークで支えることによって、授業研究を通じた先生方自身の学びを支援

 

3.プロジェクトの体制

  • 「新しい学びプロジェクト」は、市町や学校、地域ネットワークの単位で参加するプロジェクトです。実践者の先生方だけでなく、それを支える教育委員会、管理職の先生方も一緒になって子ども達、先生方が学びの支援を考えるのがプロジェクトの大きな特徴です。
  • プロジェクトの運営は規約に基づいて行われ、参加団体の互選で選出される代表、事務局を中心に、各参加団体の協議によって方針決定、実施されます。
  • 各参加団体が指導主事等1名以上を「研究推進担当者」とし、CoREFや事務局と連携して自治体内でのマネジメントを行う
  • 各参加団体が活動の中心となる教員を「研究推進員」として指定
  • 国語、算数・数学、理科、社会、英語の5教科について教科部会を設定
  • 「研究推進員」は任意の教科部会に参加し授業研究を中心に活動
  • 周辺の教員も参加団体の裁量により授業研究を実施(「サポートメンバー」制)
  • 授業研究は、過去の実践データベースの活用、メーリングリストを活用した授業検討、子どもの学習に焦点化した授業研究会の実施、関連の研修や報告会、教科部会等への参加(対面・オンライン)を通じて行われる(それぞれの活動への参加は任意)
  • プロジェクト内で団体の枠を超えて研究推進の中核を担う教員や指導主事等を「協調学習マイスター」名簿に登録し、研修等に相互活用

4.参加団体(令和4年7月現在)

北海道様似町、群馬新しい学びプロジェクト・ネットワーク、埼玉県、埼玉県戸田市、埼玉県久喜市、東京都市大学等々力中学校・高等学校、神奈川県清川村立緑中学校、長野県文化学園長野中・高等学校、静岡前向き授業づくりネットワーク、京都市立中学校新しい学びプロジェクト研究協議会、和歌山県有田川町、大阪府清風学園清風中学校・高等学校、大阪夕陽丘学園高等学校、兵庫県創志学園クラーク記念国際高等学校、島根県、島根県津和野町、浜田市、岡山県瀬戸(OKAYAMA)新しい学びプロジェクト、広島県安芸太田町、せらにし教育研究会、ひろしま新しい学びプロジェクト研究協議会、山口県新しい学びプロジェクト研究協議会、高知県教育センター、福岡県飯塚市、大分県教育センター、大分県九重町、豊後高田市、宮崎県延岡市(19都道府県28団体)

5.実績

  • 毎年1000名前後の先生方が「研究推進員」「サポートメンバー」として研究に参加
  • 小中学校を中心に、様々な学年、教科で約1000の「知識構成型ジグソー法」実践例(授業案、教材、授業の振り返り)をデータベースとして蓄積。プロジェクト参加者で共有、活用
  • 小学校で72.9%、中学校で55.4%が「知識構成型ジグソー法」の授業を「毎日」もしくは「週に1,2回」やりたいと回答。「やりたくない」回答は小学校0.7%、中学校1.8%。(研究当初からの5年間のべ3700名超のアンケートより)
  • 自治体レベルでの長期間の実践を通じて、「この授業で学んだことは大人になっても覚えている」「自分が教師になったら是非実践したい」(成人になった元児童へのインタビューより)、「こうやってみんなで話をしている今が一番幸せ」「この授業の時間がもっと続けばいいのに」(小中9年間参加団体の学校で学んだ中学3年生の授業中のつぶやき)
  • 参加する先生方の成長の実感として「子どもの学びが見えるようになった」「授業研究が楽しくなった」「(知識構成型ジグソー法を使わない)普段の授業も変わった」等

※プロジェクト参加者の感想については、CoREF令和3年度活動報告書第2章を参照のこと

6.年間スケジュール(令和3年度の例)

日程 イベント・会場 概要
随時 授業研究 参加団体内のローカルなコミュニティやメーリングリスト、学譜システムを活用した教科部会での授業づくり、実践報告
5月10日 第1回連絡協議会
(遠隔同期)
教育長、研究推進担当者が集まって、今年度の研究推進体制と研究の進め方を確認
7月31日 拡大研究推進員会
(遠隔同期)
午前《全体会》
学譜システムを活用した授業研究についてのワークショップ
午後《教育長担当者会議》
教育長・担当者の情報交換
午後《第1回教科部会》
研究推進員等の教材検討及び実践交流
11月12日
13日
授業研究会@飯塚市
(市内対面及びオンデマンド配信)
1日目:公開授業研究会及び講演
2日目:市内エキスパート教員による実践報告ラウンドテーブル及び市内管理職による校内での研究推進についての報告
オンデマンド:公開授業研究会及び講演の配信
11月26日
27日
授業研究会@山口県新しい学びプロジェクト研究協議会
(対面及びオンデマンド配信)
1日目:公開授業研究会及び講話
2日目:山口県新しい学びプロジェクト研究協議会の中核メンバーによる実践報告ラウンドテーブル
オンデマンド:公開授業研究会の配信
1月14日
15日
授業研究会@安芸太田町
(遠隔同期)
1日目:公開授業研究会及び講演
2日目:町内研究推進員による実践報告ラウンドテーブル及びシミュレーションによる授業検討
1月29日 第2回連絡協議会/教科部会
(遠隔同期)
《第2回連絡協議会》
教育長、研究推進担当者が集まって、各参加団体の研究状況を交流、全体としての今後の研究の進め方を協議
《教科部会》
教科ごとに実践交流を行い、授業デザイン原則をまとめる
2月5日 報告会(遠隔同期) 一般向けに今年度の活動を報告

7.加入について

  • 「新しい学びプロジェクト」は、自治体、学校、地域ネットワーク単位で参加するプロジェクトです。
  • 学校単位の参加の場合、校種、公立・私立の別は問いません。
  • 地域ネットワークは、地域内の複数の学校の連合体、あるいは学校単位ではないが研究に取り組みたい複数人の先生方が構成する組織です。地域ネットワークでの参加の場合でも、必ず代表者、研究推進担当者(事務的なマネジメントを行う方)を設定してください。
  • 加入を検討されている方は、CoREF活動報告書の「新しい学びプロジェクト」の節(令和3年度報告書の場合、第1章第2節)及びプロジェクトの規約をご覧になったうえで、加入希望の旨、CoREFまでemailにてご連絡ください。関連のご質問も同様にお願いいたします。