日本産学フォーラムとの連携:社会人教員養成研究会

~業界の人材や知見を教育現場とつないで教育現場を多様化し、教育の質を向上させる取り組み~

■活動概要
「教育現場の多様化」プロジェクトは、CoREFと日本産学フォーラムの連携により構成される「社会人教員養成研究会」において推進されています。社会人教員養成研究会では、「産業界の人材や知見を教育現場とつないで教育現場を多様化し、学校の多様化により教育の質を向上させること」を目的とし、具体的な方策を検討しています。
外部関係機関より、ゲストスピーカーをお招きし、情報収集、意見交換も行っています。

■参加者
CoREF関係大学関係者、日本産学フォーラムメンバー関係者(企業、大学)、教育行政関係者など

■活動内容
研究会の取り組みは、大きく「人の育成」と「教材開発」の2つの柱から成り立っています。
「人の育成」は、現職教員の授業力の向上及び社会人が教育現場に入るための指導力の育成を意味します。 授業構築や指導法には、学習者自身の学習能力に着眼した「ジグゾー法」を用います。「教材開発」は、新しい指導法である「ジグゾー法」のため必要となる新しい教材開発を意味します。従来の教員による教材開発現場に社会人の知見を取り入れることにより、授業法に適合し、且つ、社会と協調する質の高い「教材」の開発を目指します。そして教員と社会人が協力してプロジェクトをすすめられる場を設定します。教育現場そのものの多様化を目指し、適性のある社会人参加者が希望すれば、教員として現場に入る道も将来的には準備する予定です。

社会人教員養成研究会では「人の育成」と「教材開発」の両輪を回すことで教育の質を向上させつつ、社会人と教員が互いの強みを活かせる「学習支援コミュニティ」を形成することを目指しています。

■2010年度の活動
2010年度の上半期は、複数の企業・大学から代表者が集まり、取り組みの具体案、ゴール、実行の可能性、課題とその解決手段などについて検討を進めました。研究会には、学校現場、NPO、企業のCSR担当者などを招き、多様な観点から学校への最適な関わり方を議論しています。夏休みには、東京大学で実施された連携教育委員会所属の教員による教材作成検討ワークショップに研究会関係者がオブザーバとして参加し、本格的な事業展開への糸口を探りました。2010年度の下半期には、各地の教育委員会と連携をしながら、教材作り、社会人教員の養成、ひいては学校での授業への参加など、より具体的な活動へと発展していく予定です。

■今後の予定
2011年度からは、企業や各地の教育委員会との連携を基盤に、試験的な社会人教員の現場参画を計画しています。2011年度以降は、学会コンソーシアムとの連携を軸に、社会人への呼びかけ方法を工夫するなど事業規模の拡大に注力していく予定です。

■補足
※日本産学フォーラムとは・・・

『日本産学フォーラム(英語名:Business-University Forum of Japan(BUF))は、産業界と学界の代表的リーダーがそれぞれの立場を越えて、忌憚無い意見の交換と相互理解を深めるために設置されたフォーラムです。また、各国の産学リーダーとも積極的に交流し、世界規模の産学ネットワークづくりを目指すとともに、世界的な視点から21世紀の社会を担う人づくり、研究・技術開発などに対する産学協働のあり方について検討・提言することを目的としています』
(日本産学フォーラム ホームページ「日本産学フォーラムについて」より抜粋)

<リンク>
日本産学フォーラム ホームページ:http://www.buf-jp.org/index.html