沿革:なぜ大学発教育支援コンソーシアムが生まれたの?
平成18年10月、安倍内閣時に設立された教育再生会議は、「社会総がかりで教育再生を」というメッセージを発信しました。
教育再生会議で取り上げられた議論には、例えば、
(参考:平成20年7月12日シンポジウム講演資料)
そして、「これらの問題を解決する鍵は2つ。『教員の質の向上』と『教育内容の改革』」だと提言しました。二つの鍵は、具体的には次のようなことです。
社会総がかりで教育の質を高めよう。
そのような理念の下、陰山英男委員、門川大作委員、小宮山宏委員の共同提案をもとに「大学発教育支援コンソーシアム」の設立が提言されました。
教育再生会議の最終報告の提言(平成20年1月31日)大学と教育委員会等とのネットワークである「大学発教育支援コンソーシアム」を推進し、大学の英知を学校教育の改善に活かす。 |
行動宣言
平成20年7月12日、東京大学においてキックオフシンポジウムが開催され、趣旨に賛同する大学・機関からなる「大学発教育支援コンソーシアム」が発足。次のような「大学発教育支援コンソーシアム行動宣言」を発表しました。
大学発教育支援コンソーシアム行動宣言
小中高等学校の学校現場における学力問題をはじめとする様々な課題は、新たな知を創造し、それを担う人材が輩出するという大学の役割にも影響し、ひいては、人材立国としての我が国の存立基盤をも脅かしている。この解決のためには、学校現場における、先端の知や社会変化を反映した新しい教育内容と、それを教えられる多様性と専門性を備えた教員集団の構築が不可欠である。 そのため、総合大学をはじめ様々な主体が連携し、教育課題の解決に総合的に取組み、新しい理想の教育を実現するシステムとして、ここに、大学発教育支援コンソーシアムを発足し、以下の行動に取組むことを宣言する。1.多様な教員養成の仕組みと高度かつ継続的な研修を提供する。 短期集中型など多様な免許取得のためのコースを提供し、教員集団の多様化を図るとともに、構造化された先端の知や社会変化を反映した研修を実施し、教員の専門性の向上を支援する。 2.大学の知により教育内容の変化をリードし、教科内容の縦と横を連携する。 3.大学を核としたネットワークのネットワーク(NNs)として、成果を共有・発信する。(*NNs=Network of Networks) 大学を核とした地域のネットワークを束ねるネットワークとして、様々な課題の解決に向けた多様かつ先進的な取組を可視化して共有し、試行と効果の検証に取組む。企業・行政・NPO法人等の参画も得て、社会総がかりで学校教育を改善する。 平成20年7月12日 京都市長 門川 大作 |
代表者・連絡先
■コンソーシアム代表者
大学発教育支援コンソーシアム
代表 小宮山 宏
(株式会社 三菱総合研究所 理事長/独立行政法人 科学技術振興機構 低炭素社会戦略センター長/前 東京大学総長)
■大学発教育支援コンソーシアム 事務局
東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構
Email info(アット)coref.u-tokyo.ac.jp
(アットを@マークに変更してください)
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学高大接続研究開発センター気付
(事務室所在地:本郷キャンパス 医学部1号館 SC107)