アクティブ・ラーニングのその先へ:評価を軸に学びを見直す

東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構 シンポジウム

東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)は全国の市町・県の教育委員会や学校等と、21世紀を生きる主体的な市民の育成につながる授業の実現を目指し、「協調学習」の授業づくりプロジェクトを展開してまいりました。この取組は、今年で6年目を迎え、アクティブ・ラーニングの先進例として注目されるようになりました。

協調学習の授業づくりにおいて、私たちは、「一人ひとりの子どもが主体となって、授業の最初には答えられなかった問いに答えを考え出せるようになるという「変化」をみんなで創り出す」ことを大事にしてきました。しかしここで問題となるのは、「では、実際に私たちがどのような「変化」を子どもたちの中に創り出してきたか」です。実は、アクティブ・ラーニングというものが教育の質向上のために有望であるポイントの1つは、子どもたちが学んでいる最中の行動や発話をたくさん観察できる学びであるということです。しかも、クラス全体ではなく、「一人ひとりの」子どもの学びの姿や言葉というデータを自然に得ることが可能だということは、「変化」の実態に迫り、授業を振り返って前に進むための大きな強みであると言えるのではないでしょうか。
今回のシンポジウムでは、この「データが取れる」というアクティブ・ラーニングの特徴を生かして、評価を軸に、子どもたち、そして私たち自身の学びを見直すことで、取組の一歩先を考えたいと思っています。第一部は「教科で語るアクティブ・ラーニング」と題して、実践者の先生方と共に、アクティブ・ラーニングの視点から「教科」というものを再考します。第二部は「アクティブ・ラーニングを評価する」と題して、授業中の子どもたちの会話や記述がそのまま文字で見えるような評価の環境が整えられたときに、どのような新しい教育と評価が可能になるかを、実際にこの評価ツールを使った実践者の先生方やツールの専門家も交えて語り合います。
参加は自由ですので、周囲にご関心がおありの方がいらっしゃいましたら、是非お声掛けください。

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[日時]
平成28年3月26日(土) 13:00~17:30(12:30受付開始) ※終了しました
[場所]
東京大学 本郷キャンパス 小柴ホール(理学部1号館 2階)
[参加費]
無料(参加登録制)
[主催]
東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)
[協力]
河合塾
[参加申込]
※お申込が収容可能人数に達したため受付を終了しました

[プログラム]

12:30 受付開始
13:00 開会挨拶(CoREF)
13:05 「アクティブ・ラーニングの授業づくりに関して、いま問いたいこと」
(白水始 国立教育政策研究所 総括研究官)
第一部「教科で語るアクティブラーニング―実技教科における技の習得と思考・判断・表現―」
13:25 「本郷学習科学セミナー」参加者によるパネルディスカッション(コーディネータCoREF)
14:35 休憩(休憩時間中に質問票を受け付けます)
第二部「アクティブ・ラーニングを評価する」
15:00 新しい学習評価の基本的な考え方とその手法(CoREF)
15:25 ディスカッション1:評価で授業がどう変わる?(実践者の視点から)
15:50 ディスカッション2:評価を「使える」ものにするために
(教育産業やICTの専門家の視点から)
16:10 休憩(休憩時間中に質問票を受け付けます)
16:30 質問票に基づく全体討論(本日のご登壇者の方々+CoREF)
17:25 閉会挨拶(CoREF)

※当日の様子は写真・ビデオ撮影いたします。写真・動画は、大学発教育支援コンソーシアム推進機構が関与するWebサイト等の広報手段、講演資料、書籍等に許諾なく用いられる場合があります。マスメディアによる取材に対しても、許諾なく提供することがありますのでご了承ください。
※このシンポジウムは、東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構が運営する「本郷学習科学セミナー」の一環として開催いたします。