2010年度の「新しい学びプロジェクト」

5月21日 第2回連携会議

昨年度に引き続き、連携市町の教育長が集まり、「連携の基本的な考え方」の共有を行いました。

6月19-20日 第1回研究推進員研修会

連携市町の研究推進員および推進員をサポートする各市町の指導主事等(研究推進担当者)が一堂に会し、2日間の連携のスタートアップを行いました。

活動1:
2日間の研修会の最初に、連携の目指すところ、なぜ協調学習か、といった話題についてレクチャーを行いました。

活動2:
昨年度五ヶ瀬町で行った「雲はどのようにしてできるか」の検証授業を、先生方に生徒として受けていただき、ジグソー法を用いた授業を体感していただきました。

活動3:
「協調学習を引き起こすための授業運営」をテーマに、ジグソー法を用いた授業における授業運営のポイントを、ジグソー法を用いたワークショップの形で考えていただきました。参加者は、「授業の時間配分」、「ワークノートの役割」、「グループ活動の支援」の3つのポイントについて各エキスパートグループで話し合い、話し合いの結果を持ち寄ったジグソーグループでは、協調学習に関する様々な疑問や意見が交換されました。

活動4:
研修会の2日目では、実際に各教科グループで「ジグソー型の教材づくり」に取り組んでいただきました。様々な地域からいらっしゃった先生方が、ジグソー型の教材開発に協同で挑戦されました。前日の研修会で得た知識と今後の教材開発をつなぐ機会、そして実践レベルで協調学習への疑問をよりはっきりさせる機会になりました。

8月21-22、26-28日 第1回各教科研究推進会

研究推進員が教科部会ごとに集まり、2日間のワークショップによって2学期以降の検証授業の準備を行いました。

活動1:
「協調学習を引き起こすための授業デザイン」について、簡単なレクチャーの後、実際に行った授業の指導案の修正過程を辿りながら、協調学習の授業づくりのポイントである「授業の柱となる<答えを出してほしい課題>」を考える活動を行いました。

活動2:
上記の活動を指針に、持ち寄った1学期の実践を振り返りました。

活動3:
「協調学習ってこうですよね?」というよくいただく疑問に対して返答を作成していただく作業を通じて、改めて現時点での協調学習の理解を振り返るとともに、地域のコーディネータとして受ける疑問に対する考えを深めました。

活動4:
ここまでの活動で繰り返し扱ってきた協調学習を引き起こすための授業デザインの指針をもとに、先生方が準備された2学期の実践案をグループで検討・修正しました。

2学期以降の教材開発を中心とした研究推進

2学期以降研究推進員は、第1回教科研究推進会で持ち寄った案をベースに協調学習を引き起こす授業の教材開発を行いました。この過程では、メーリングリストの活用により、全国各地にいる研究推進員が密に連携することを目指しました。また、教科ごとに一度は、開発した教材を用いて実際に検証授業を行う機会に研究推進員が集まり、第2回各教科研究推進会を行いました。そこでは、授業の反省とさらなる改善から、各教科での協調学習のあり方を問い直すことまで幅広い議論が交わされました。

具体的な教材開発のプロセスを媒介に、研究推進員同士やCoREFスタッフとの議論が起こることで、質の高い教材ができるだけでなく、研究推進員がそれぞれ自分なりの協調学習理解を深め、協調学習の研究推進のための各自治体レベルのコーディネータとしての力を身につけることができました。

今年度「新しい学びプロジェクト」で開発した教材は、「使い方キット」 のページからダウンロードいただけます。

2月10-11日 「新しい学びプロジェクト~市町村と東京大学による協調学習研究連携~」平成22年度年次報告会

今年度の各教科の研究推進の成果を報告するとともに、次年度の連携のさらなる充実に向けた議論を行いました。報告会の詳細はこちらのページをご覧ください。当日の各教科研究推進員による報告スライドもダウンロードいただけます。

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