私は,戸田正直氏の言うpossible rolesを信じて「心理学をやろう」と志した一人である。

私は,戸田正直氏の言うpossible rolesを信じて「心理学をやろう」と志した一人である。
心理学に迷いを感じた時に読んだ“Possible roles of psychology”は,目の覚めるように晴れやかでテンポの良い,それこそ麻薬のような論文だった。
世界の人の知の総体によって,一人一人に最高品質の自己実現が保証される社会を実現しようとしたら,心の科学をその究極まで発展させるしかないのだと予言する心理学者がいるのだ,と信じ込んだ。
この信じ込みが尾を引いて,私は今,人の賢さを最大限引き出すにはどんな認知科学が必要かを問う学習科学をやっているのだろうと思う。
戸田正直 (1992). 『認知科学選書10 感情』, 297, 東京大学出版会. (寄稿).

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