連携におけるCoREFの支援(研修のデザイン)
CoREFでは,知識理論と実践が有機的につながった理解の形成を目指し,「協調学習の考え方の理解」,「授業の観察と検討」,「教材作り」の3つを並行して行う研修をデザインしています。具体的には,「ジグソー法」の授業体験や協調学習についての講義などによる数度の全体研究会を行った上で,各教科での実際の教材開発,実践の検討を支援しています。支援のあり方も,学校を訪問しての授業観察,面談といった支援に加え,ネットワークを積極的に活用することで,一方向的な支援にとどまらない連携内・連携間の議論の促進を図っています。
次年度以降に研究推進の核となる「コーディネータ教員」の養成にあたり,私たちは,「協調学習の授業づくり」についての「活用できる知識」すなわち,学んだ場以外に持ち出せて(Portable),必要なときに使え(Dependable),作り変えつつ維持できる(Sustainable)知識を身につけていただきたいと考えています。「活用できる知識」を身につけるために,私たちがベースにする学習科学の知見からは,活動的(active),構成的(constructive),対話的(interactive)な学習が必要なことが明らかになっています。これはそのまま,私たちが目指す協調学習のスタイルでもあります。すなわち,「協調学習の授業づくり」のための研修もまた,協調学習の場でなくてはならないということになります。
教員間の協調学習をデザインするCoREFの研修の具体的な様子については,以下の各連携先のリンクから参照ください。
埼玉県「未来を拓く『学び』推進事業」―大きな自治体内の多様な学校との連携―
新しい学ぶプロジェクト―市町村と東京大学による協調学習研究連携―