【報告】ワークショップ「子どもは授業から何を学んでいるの?」

2009年12月26日ワークショップちらし
  • 日時:2009年12月26日(土)13:00-17:30
  • 場所:東京大学 福武ラーニングスタジオ
  • 参加者:47名
  • 実施者:斉藤萌木(教材制作・実施補助)、三宅なほみ(実施)、アシスタント数名

子どもは授業から何を学んでいるの?」と質問すると、「そりゃ、先生が教えたことを学んでるんじゃないの」という答えがかえってくるでしょうか。子どもの学びも「一般化」や「現象の観察」「説明」などたくさんの視点から考えることができます。それらをいくつか統合すると、どうなるでしょうか?

このワークショップでは、

  • 「子どもは授業から何を学んでいるの?」という問いを軸に、
  • 〔問題〕に回答したり
  • 様々な資料を読んで考えを交流したり

といった活動を通して、子どもたちの学習の実態に即して授業をデザインするためのヒントをみつけていただくことを狙ったものです。ワークショップは次のような流れで進めました。

1.ウォーミングアップ「子どもたちは授業から何を学んでいるの?」と尋ねられたら…

2.はじめの問い「赤い積み木に黄色い積み木を重ねてはかりに乗せたら何グラム?」の答えは…

3.エキスパート活動 [授業記録や、子どもの概念形成に関する資料を読んで、話し合う。]

4.ジグソー活動 [3つの資料を持ち寄ってお互いに説明して、つないでみると?]

5.プロジェクト 「今日の内容を持ち帰って説明するとしたら?」

6.クロストーク [グループごとに、話し合ったことを発表し、全体で交換する。

7.さいごの問い「赤い積み木に黄色い積み木を重ねてはかりに乗せたら何グラム?」の答えは…

8.まとめ [感想や質問など]


当日作成したポスターの画像はこちらから

2009年12月26日のワークショップで各グループが作成したポスターへのリンク画像


    年の瀬に、学校の教員や会社員の方など、多くの方にご参加お申込みいただきました。いかがでしたでしょうか。またこちらのページにも【コメントを投稿】できる機能を用意しています。ご感想などお寄せいただければ、たいへん嬉しく思います。

コメント(7)

  1. 高橋信夫 より:

    昨日は、ワークショップに参加させていただきありがとうございました。
    大変楽しく、有意義な時間を過ごせました。
    「まとめ」が全く「まとまらず」苦労しましたが、たまにはそんな「制約」を与えられることがあってもいいのかもしれません。
    いつもながら、スタッフのみなさんのテキパキとした行動に感心します。
    内容についても、いろいろと感じたことがありますが、うまく「まとめ」られないので、また別の機会に。
    ありがとうございました。

  2. 臼井 紀子 より:

     昨日は、に参加させていただき、本当にありがとうございました。また懇親会では大変お世話になりました。大変充実した楽しいひとときでした。
     今回のワークショップのよって、私自身の授業を顧みることができました。今回感じたことを大切に、もう一度授業を見つめなおしたいです。最後の三宅先生のお話を伺い、生徒1人1人が異なったことを考え感じること、だからこそ協同学習は意義深いのだと改めて教えていただきました。先生の篤い思いが伝わり、感動しました。
     取り急ぎお礼が申し上げたく、メールさせていただきました。
     寒い日が続きますが、お身体大切になさってお過ごしください。
     本当にありがとうございました。

  3. 瀧沢 葉子 より:

     先日は、大変お世話になりました。
     ワークショップに初めて参加させていただきました。
     私は授業をデザインするという視点から、興味をもって参加させていただきました。一人一人の生徒は理解の道筋が違うことを、自分の理解を他人に説明したり他人の説明を聞いたりする中で、実感できた貴重な体験でした。納得を伴う理解を生徒が得ていく授業の実現のために、協調学習の理論はどのような内容の学習に適するのか、実際に必要な教師の授業技術は何かなど、たくさんの疑問を持つことができました。これこそ、協調学習の成果でしょうか。
     三宅先生、スタッフの方々の温かなご配慮のもと、このような機会に恵まれたことを感謝申し上げます。
     寒い日が続きますが、ご自愛ください。
     
     

  4. 淺川 和也 より:

     とても準備の苦労がうかがわれる,練られたプログラムに参加させていただきました。ありがとうございました。ERIC(理解教育センター)やグローバル教育のD.セルビーさんから参加型学習について学んできています。知識の獲得には,それに値すべき内容が重要ですね。英語教育に応用したいとずっと考えています。民主主義を学ぶのに,その場が民主的でなければと。セルビーは内容と方法の一致が大事だと強調していました。平和教育に関わっていて北米や復興支援の現場では対立・紛争解決教育の積み重ねがなされています。知識というよりは感情面の対処に注目されていると思います。
     CASELのホームページを紹介します。
    http://www.casel.org/
    collaborative for Academic, Social, and Emotional Learning
    対立・紛争解決学習の会議には,少年犯罪や法務省関係者なども参加しています。また米国の災害後のまちづくりの関係者もおられました。
    http://www.creducation.org/
     

  5. 小河 園子 より:

    三宅先生、スタッフの皆様、参加者の皆様

    先日はどうもありがとうございました。初参加でした。さまざまな背景、信条、経験を持った方々が、いったん、
    それらを全部、脇において、目の前の課題に集中する。協力して、模索して、言葉や表現にまとめていく。

    とても、すがすがしい、ひとときでした。

    最後のほうで、多様性を認めあう集団のほうがエネルギーがある、というお話を、営業の立場から、してくださ
    った方がいました。エネルギーあふれる集団の前に毎日立つ身として、大変にはげまされました。

    懇親会には出席できずに足早に家路を急いでしまいましたので、この場を借りて御礼申し上げます。

    小河園子

  6. 宮原詩織 より:

    ご参加のみなさま

    先日はお疲れさまでございました。舞台裏にいました、宮原詩織です。

    当日は話し合いが進むにつれて部屋の温度もぐんぐん上がって、
    ポスター作成のころには、皆さんの話し合いの声があちこちで聞かれ、
    活動的なご様子をうれしく拝見しておりました。

    ポスター発表で「考えるのに値する問題をあげることが大切」というご自身のお考えや、
    学びにおける「ゆらぎ」「ジレンマ」の意味、「それぞれの納得」など、今回の資料から
    読み取ったり話し合いで作ったりした考えを表現いただいたことが印象に残っています。
    1年の締めくくりにふさわしい実りある1日をご一緒頂き、ありがとうございました。

    公開ワークショップも4回目を迎え、私たちもチームとして協力して場を作るための
    基盤ができあがってきたと実感しています。
    来年も引き続きがんばってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

  7. 斉藤萌木 より:

    みなさまあけましておめでとうございます。
    26日ワークショップの教材作成をいたしました斉藤です。

    先日のワークショップでは,たくさんの方々がいきいきと議論し,学んでくださったこと大変うれしく思っています。
    ほんとうにありがとうございました。お礼が遅くなり,申し訳ありません。

    ワークノート拝見させていただきましたら,
    「子どもたちの多様な考えをふまえ,それを学習のデザインに生かしていくこと」の重要性について,
    多くの方が様々に考えてくださったようでした。

    みなさまにご提出いただいたワークノートの整理など,
    少しずつすすめております。遅くならないうちに,活動の様子がお伝えできる資料とともにお返ししたいと思っておりますので,
    もう少しお待ちください。

    また,今年も引き続き学習,教育をとらえなおすイベントを企画していきたいと考えていますので,
    そちらのほうもどうぞよろしくお願いいたします。